ウラ〜!さっぽろチェブラーシカ祭り

当日レポート

『ウラ~!さっぽろチェブラーシカ祭り』皆さん、いかがだったでしょうか?

DSC_0282.jpg
映画の空気としては1年ぶりの上映会となりました。
今までの上映会では俳優さん・監督さんを特集上映してきましたが、今回初めてアニメキャラクターの上映会を行った訳です。しかもそれがロシアの国民的キャラクターの「チェブラーシカ」。オリンピックのロシアチーム公式キャラクターになっているので、テレビでみた事がある方もいたのではないでしょうかね?
最近では、様々な雑貨屋さんでぬいぐるみなどを目にすることもありますが、先月「ドトールコーヒー」との コラボ企画 でマグカップやトートバックなどが発売されました。

これがまたカワイイのなんのって!案の定、すぐに売り切れたようですね。ご購入された方、良かったですね~。一時はオークションですごい値段で取引されていたようです。

マグカップに関しては1月下旬に追加販売になるそうで、買いそびれた方もまだまだチャンスはあるみたいですよ!


さて、ここからは上映会の様子を簡単にですがレポートしていきたいと思います。
今回の上映会は2日間に渡って開催することにしました。それはもちろん子供たちのため。チェブラーシカ好きの子供って結構いるんですよね。やっぱりお母さんの影響だと思いますが、子供たちにもチェブに会ってもらいたいと思ったので、今回は土曜日と日曜日の2日間の開催としました。
今回、チェブラーシカがゲストとして来札してくれた訳ですが、劇場にチェブが入ってくる時のお客さんの歓声は凄かったです!今でもあのシーンが蘇ってきます。それではどうぞ!

10月10日(土曜日)

DSC_0001.jpgDSC_0004.jpgDSC_0002.jpg

いよいよ上映会当日になりました。この4ヶ月間チェブラーシカ一色に染まっていた映画の空気メンバー達。その集大成の日です。

1日目は10月10日(土曜日)の夜。19時30分からの上映なので、もちろん「おとなシアター」です。
その会場準備のために、スタッフは朝9時から大忙し。やることが山積みです。まずチェブが到着しているスタッフの家まで行って、チェブを会場まで連れてこないといけません。道中事故に遭わないように安全運転です。ゲストが事故に遭ったら大変ですからね!それからお客さんに配布する簡単な「映画の空気パンフレット」の印刷、メンバー募集の印刷、前売り特典である「オレンジあめのつかみどり」用の箱も作らないといけません。箱の側面にはスタッフがロシア語で書いたコメントまである始末(笑)なんて書いてあったのか、ボクも知りません(笑)でもこの箱が意外と良い出来で、スタッフもテンション上がってます。映画の空気の上映会では、こういう小物系は全て手作り!やっぱり手作りはぬくもりがありますよね!


DSC_0011.jpgチェブだ〜! さて、その他にも色々あります。「ウラ~!さっぽろチェブラーシカ祭り」の題字作成や、会場の様々なところに登場していたミニチェブの作成、そして当日お客さんに大盛況だったチェブラーシカグッズの整理。忙しかったのですが、その疲れも吹っ飛ぶ「癒し」が待っていようとは!

それはリハーサルです。やはりぶっつけ本番は恐いので、一度みんなでチェブに会っておくという予定になっていました。これが凄かった。予想以上の可愛さでスタッフ全員テンション上がりまくり!!ワ~ワ~キャーキャーで周りから見たらかなり怪しい集団です。みんなデジカメで写真撮りまくってましたね(笑)

それも一段落していよいよ会場を使える時間が近づいてきました。
スタッフ全員での最終ミーティングです。会場準備からお客さんの入場、上映開始、グッズ販売、チェブ撮影会と全ての役割分担をチェックします。分からないことがあれば聞けるのはこれが最後。色々な質問が飛び交います。そのミーティングも終わり、後はもうやるしかない!と全員腹をくくります。

DSC_0029.jpgDSC_0028.jpg


17時45分。
エルプラザホールの鍵はこの時間にならないと貸してくれません。開場は19時00分。1時間しかありません。この1時間というのは長いようですっごく短いんです。上映会の準備をするのにはホントに短い。でもやるしかないんです。
ホールの鍵を開けた瞬間、スタッフ全員が各自の持ち場に走って行き作業を始めます。ロビーの装飾担当者はパネルを倉庫から持ってきてそれにチェブラーシカのストーリーボードを貼ります。あらかじめ作っておいた展示物も貼っていきます。グッズ販売担当者は品物をテーブルに並べていきます。中には非売品の展示コーナーも作らないといけないので、そこは丁寧に扱わなくてはなりません。そのとき劇場内ではイスを並べています。これも会場の奥から出してくるのが大変大変。そして肝心の上映チェック。一番大切なところです。今日のおとなシアターは「字幕版」なので、DVDの設定を確認して上映開始。音量などを調節します。もちろん何回も客席まで降りて行って実際に観る作業をします。

一から上映会をやるっていうのはこういうことです。でもなぜかこの忙しい瞬間に、喜びを覚えちゃったりもするんですが(笑)

DSC_0060.jpgDSC_0093.jpgDSC_0097.jpgDSC_0046.jpgDSC_0098.jpgDSC_0092.jpgDSC_0099.jpg


いよいよ開場時間が近づいて来ました。
お客さんもだんだん集まってきました。「うわ~もうこんなに来てるんだ」と思ってちょっとロビーの方へ行ったら大間違い。見えていたのはほんの一部で、すっごく大勢のお客さんが列を作って待っているではありませんか!これはヤバイ!予想以上のお客さんにビックリです!

DSC_0116.jpg そしてついに開場の時間となりました。
スタッフ全員で円陣を組んで、最後の気合い入れ!「映画の空気行くぞ!ウラ~!」
ぞくぞくとお客さんが入ってきます。と、ここで問題発生!お客さんがグッズ売り場で立ち止まってしまい、なかなか前に進んで行きません。後から考えれば当然なことだったのですが、グッズ売り場が一番手前にあったので詰まるのは必然。反省点です…。でもチェブグッズが目当てで早くから会場に来て並んでくださった方もいるので、グッズ販売を中止するわけにもいかず…。困りましたが、「グッズ販売をご利用にならない方は先にお入りください」というアナウンスをするに留まりました。そしてこれも反省点なのですが、そのアナウンスが並んでいるお客さん全員に届いていなかったようでした。これらのことで、入場の際にお客さんには大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。予想以上の来場者数になったときの対応もしっかりと立てておかなくてはなりませんでした。うれしい悲鳴だったのですが、ここはしっかり反省です…。

さて、当日まで秘密にしてあった前売り特典ですがそれは「オレンジあめのつかみ取り」でした!チェブはオレンジの箱に間違って入ってしまい、運ばれてきたことから何かオレンジ系のものにしたいねとスタッフから意見が出ていたのです。それとやはり「つかみ取り」も面白いので「オレンジあめのつかみ取り」を特典にすることにしました。実際お客さんも喜んでくれいる様子でした。スタッフ手作りの「つかみ取り用の箱」を壊さんばかりの強烈な力を発揮するご夫人もいたようで、それぞれの楽しみ方があったようですね(笑)皆さん何個取れましたか?

そうこうしている間にだんだんと上映開始の時間が迫ってきました。でもお客さんはまだ並んでいます。これはもうマズイ!と判断し、一旦グッズ販売を中止して後でご利用して頂く形に切り替え、全員に入場して頂きました。
そしてスタッフの注意事項などのアナウンスの後に、上映開始です。

なんとか上映がスタートしたので、グッズの整理とチェブ撮影会の準備です。空いているスタッフから簡単な食事もしていき、この後に備えます。本当に予想以上の来場者だったので、グッズが大変なことになっていました。売り切れはないだろうと思っていましたが、何種類か既に売り切れたとのこと。改めてチェブ人気の凄さを知りました。

DSC_0131.jpgDSC_0169.jpgDSC_0198.jpgDSC_0143.jpgDSC_0205.jpg


DSC_0220.jpg
 上映も終わりついにチェブ撮影会の時間になりました。スタッフとチェブは既に劇場横の入り口で準備万端。後は入場していくだけの状態です。エンドクレジットが終わり劇場が明るくなります。そしてチェブ撮影会のアナウンスが始まります。
「それでは皆様お待たせしました。チェブとの撮影会を開催します!」
「チェブは劇場横の入り口から登場しますので、皆様デジカメの準備はよろしいでしょうか?」
その時点で会場はすでにざわざわしています。
そしてBGMがかかり、「チェブラーシカの入場で~す!!」
チェブがスタッフと一緒に入場してきたその瞬間、ワ~~~~!!とスゴイ歓声が上がりました。スタッフ同様お客さんもチェブの予想以上の可愛さにビックリしたみたいで、キャーーーー!!とかまで聞こえてきます(笑)何かのアイドルでしょうか(笑)デジカメのフラッシュの量も尋常ではなく、まるで記者会見でもやっているかのようでした(笑)

ようやく一段落したくらいの時間に、撮影会を開始しました。
「チェブと一緒に撮影したい方はこちらからお並びくださ~い!」
というアナウンスをするとお客さんは一斉に並びだしました。会場をグルッと囲むような長蛇の列です。もちろん「希望する全てのお客さんと撮影する」ということに決めてましたので、どんどん撮影していかなくてはなりません。お一人様一枚でお願いしたので、なんとかスムーズに撮影は進みました。お客さんそれぞれ自分の好きなポーズだったり、団体での撮影もありました。中にはオリジナルの何かグッズを持ってきて一緒に撮影されていた方もいたようです。その様子を見ていて、皆さん本当にチェブが好きなんだな~と思いました。そしてこの上映会を開催して良かったと心の底から感じました。ボクらがこの上映会を開催することで、こんなに多くの人達がこんなに喜んでくれるというこの事実。それを目の当たりにしてこれからも良い上映会を開催して行きたいと思いました。

こうして初日はなんとかギリギリでしたが、無事に終了しました。
反省点は山盛りですが、明日もあるので次へ向けてがんばるのみです!

DSC_0232.jpgDSC_0228.jpgDSC_0242.jpgDSC_0246.jpg

上映会が終わり、色々と整理をしました。そこで分かったのですが、来場者が予想以上だったので前売り特典のオレンジあめが足りないではありませんか!しかも当日チケットも足りない様子。これは大変とすぐにドン・キホーテまで買いに走り、チケットはスタッフが家で作ってくることになりました。いったい明日はどれだけのお客さんが来るのか?前売り券の売れ具合から大体予想は出来ますが、今日の様なこともないとは限りません。さてさてどうなるでしょう?



DSC_0290.jpg

10月11日(日曜日)


 この日の上映会は、朝の時間帯です。9時30分に開場することにしていました。やっぱり札幌の子供たちにもチェブの良さを伝えたいと思ったボクらは、午前中の時間帯に上映することにしたのです。子供の予定は午前中に済ませた方が何かと都合がいいですからね。就学前のかなり小さな子供も来ると予想していたので、字幕ではなく「日本語吹き替え版」による上映にしました。
これがですね、意外にもすっごく良かったのです。日本語吹き替え版の声優さんたちの声がチェブもゲーナもしっくりくる感じで、何の違和感もありませんでした。それはもちろんボクだけが感じたことではなく、他のスタッフやお客さんもそう感じたようで、この日本語吹き替え版のクオリティの高さに驚きました。

DSC_0283.jpg
この日は朝早い時間帯でしたので、お客さんが並ぶこともなく予定通りの感じで進みました。オレンジあめのつかみ取りを子供たちもやっている様子。楽しそうです。チケットも足りてオレンジアメも足りて一安心。中にはチェブグッズをお母さんにおねだりしている子もいました。やっぱり子供たちが来てくれてチェブグッズに目を輝かせている様子を見て、改めてこの上映会を開催して良かったと感じました。

 近年、DVDやブルーレイなどがどんどん発展してきているため、家庭で映画を観る人が増えていると聞きます。100円で何でもレンタルできてしまう時代ですから、費用的にも映画館は敬遠されてしまうのでしょう。しかしですね、映画はやっぱり映画館で観るものだとボクは思います。1本の映画を作るとき監督やそのスタッフは、映画館のスクリーンで上映される状態を想像して制作しているわけで、決してテレビに映し出された状態を想像しているわけではないのです。そして何より映画館のあの真っ暗な空間で見ず知らずの人達と一緒に感動を共有できることの素晴らしさ!皆さんも経験ないでしょうか?周りの人のすすり泣く声につられて自分の中の感動もより大きなものになっていくあの瞬間。つられて笑ってしまったあの瞬間。これは家でDVDを観ていては絶対に味わえない感覚なんです。そういう映画館の空気、映画の空気をより多くの人に体験してもらいたいとボクらは思っています。

今回、この上映会に参加してくれた子供たちはきっと将来そのことに気づいてくれると信じています。小さいときに体験したあの真っ暗な空間で観る不思議な物語。この子たちにとって、劇場で映画を観ることの良さを知る切っ掛けになってくれればいいなぁと思います。

今、映画の空気は次回の上映会に向けて準備作業の真っ最中です。色々なアイディアがスタッフから上がっています。一体どんな上映会になるのか今からボクも楽しみです。

それではまた次の上映会でお会いしましょう!

DSC_0276.jpg

2009.10
Sapporo Cinema Project 映画の空気